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mgudn's

髷であり曲げでもある。

プレイバック電王戦 Ⅰ (対 米永邦雄)

電王戦

おいらが久しぶりに将棋をちゃんと見るきっかけになった対局である。

その後、米永さん関連の動画もそれなりに見たのだが、

やっぱこの人は、こと将棋においては特別な人だと思う。

 

 

・自分の玉が一瞬だけ詰まない状態で攻めるという発想を持ち込む

・不利な状態で戦線を拡大して相手のミスを誘う

・誰にでも教えを請う

・最高齢での名人奪取 その襲名パーティで2000人集まる

・将棋のルールが判らない人でも楽しめる解説

・スピーチがくそ面白いw

・将棋の普及活動を低年齢化させる方向に切り替える (公益法人化)

・ニコ生でのタイトル戦中継を実現

・プロ編入試験の実施

などなど

 

電王戦での2手目 62玉からの戦い方の狙いは微妙に誤解されていると思う。

 (そもそもこの指し手はボナンザ開発者の保木さんから聞いたものだと言う。

  それをする、若しくはそれができる人というのは凄く稀だと思う。)

 

コンピューターが苦手な入玉将棋にして勝つという、

第二回の塚田9段戦と同じだと理解している人が多いと思うのだが、

あれはコンピューターが数百万手読むという特性が全く活きない状態に持ち込む事が

基本姿勢になっていて、たまたま入玉も同時に目指せるという事なのである。

 

残念な事に、そういった作戦は米永さんの性格には合わないので、

作戦をまっとう出来ないで負けた公算が高い。

 

米長:私の作戦はもともと大山康晴になりきって指すという作戦でしたので、今日は2人の大山康晴が指した。途中から私らしい手を指してしまえば良かったのですけれども、切り替えができなかったのですね、私の頭では。それが結果的に負けになったのです。

上記の様に対局後の会見で発言していたが、実際は逆だと思う。

 

自己顕示欲が高くビジネスセンスが抜群な米永さんは

この注目が集まる電王戦で千日手引き分けは選べなかった。

だから、局面を打開して、かっこよく勝ちに行った。

米永は実に米永らしい手順に踏み込んで読み抜けから負けたのだ。

 


米長邦雄永世棋聖インタビュー 第2回将棋電王戦 ‐ ニコニコ動画:GINZA

米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文(1/6ページ) | ニコニコニュース

 

上のリンクを見直すと、コンピューター将棋に対する理解が非常に高い上に

先見性の高さが素晴らしい。

未だ見ていない人は勿論、見た事がある人も是非、再度見直すと新しい発見があると

思います。

 

最後に記者との遣り取りで一番米永節が出た部分を紹介して〆たい。

 

記者 「わかりました。ということは来年までが電王戦で、そこで一応終わるということでよろしいでしょうか?」

 

米長 「そうじゃありません。今年は私が指し、来年は五対五でやる。そのあとは未定である、ということです。電王戦がその後ずっと続くかもしれないし、それで終わりかもしれない。わからない。あなたの結婚生活と同じです。『 続くだろう 』 ということでやっていく。 と言うことです」