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髷であり曲げでもある。

【将棋】 羽生善治の現在 ~羽生とチェス~

羽生善治  日本で最もレーティングの高いチェスプレイヤーである。

 

対局と対局の間にチェスの試合に出ていたり、

チェスの日本チャンピオン経験者と練習対局を定期的にやってたりする。

【将棋】 チェス・囲碁・将棋 と コンピューター - mgudn's

でも述べたが、将棋とチェスは一番親和性が高いゲームだと思う。

 

その似て非なる物を将棋の間に挟む事で何を得ているか?と言うと、

将棋に於ける例外に対応する思考法を養っている事が上げられる。

羽生さんが一番強いのは中盤、及び中盤~終盤への入り口だと

おいらは思っていて、つい先日の王座戦で真田七段も

同じ見解の事を言っていたので、まあ外れていないんだろう。

 

但し、それは昔の話であって、今の羽生さんがチェスに積極的に関わっているのは

真剣勝負の場に常に身を置きたい。

これが大きな理由になっていると思う。

 

どこかの雑誌(将棋世界かな?)で昔、お正月の過ごし方かなんかで佐藤康光九段に

質問をしていて、佐藤さんが

『 正月も関係ないですよ! 3日も駒を触らなければ

  棋力の落ち込みを取り返せなくなってしまう 』

みたいな事を言っていたのを見た覚えがあります。

 

現代では棋士同士が集まって研究会を行っているのが普通ですが、

ほぼ全員の棋士が 研究と実戦は違う 旨の話をします。

だからこそ、40代を迎えて、通常なら棋力の落ち込みが懸念される

この年代を迎えて頭を休める期間をなるべく減らしておきたいのでしょう。

 

もう一点あるのは、将棋程には勝ちを期待されない点。

チャレンジャーとして真剣勝負を戦えるのもあると思う。

 

なので、羽生ファンの皆様、羽生さんがタイトル戦の間だろうが

チェスに参加する事をもっと肯定的に思って下さい。

棋士としてまだまだ活躍したいと願っている。

その思いがチェスへの参加だとおいらは考えています。

 

羽生さんがの体力面が、今の超人的なスケジュールをこなしている限り、

棋力の衰えも最小限に留められると思っています。

又、棋界No.1プレイヤーがこの取組をしているのですから、

世代交代は、まだまだ先だと思います。

研究会と対局でスケジュールが一杯に埋まっていたとしても、

若手棋士が実戦経験・回数で羽生さんを超える事は無いのですから。。。