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髷であり曲げでもある。

【将棋】 羽生善治の現在 ~羽生と持ち時間~

【将棋】 羽生善治の現在 ~羽生と研究~ - mgudn's

の内容と多少被りますが、持ち時間が異なる棋戦での違いについて。

 

一般的に羽生さんは、 1日制の将棋>>2日制の将棋 だと思われている風潮がある。

 

おいらはこれは違うと思っていて、 タイトル防衛戦 >> タイトル挑戦

こっちだと思っている。

タイトル保持者として戦う時のみ対局数の後半にかけて

難しい将棋より負けない将棋が増えるからである。

挑戦している際には案外、面白い将棋・試したい将棋 > 負けたくない将棋

の傾向が強く最終戦でも普通に実験的な将棋を見る。

 

竜王戦との相性が悪いと思われている節があるが、

これも案外的外れだと思っている。

 

1組在籍の棋士が考える事。

それは、羽生さんを倒せば次に当たるのは挑戦者決定戦まで無いという

竜王戦の特性をしっかり活かす事。

順位戦でも当たる人は特に竜王戦に照準を合わせて来ませんが、B1以下の方は

絶対に対策をしっかりして来ます。

 

なんで言い切るかと言えば、竜王戦が賞金が一番高いからですね。

中堅クラスの棋士ならここで1勝するかどうかで年収がガラリと変わります。

順位戦は地道な勝ち星の積み重ねが必要なので、誰に勝っても1勝は1勝。

あえて強い奴に必勝の体制で臨む理由がありません。

そして、相手が対策して来ているなぁ~と思った際の羽生さんの対応は

基本的にそれがどんな局面のどんな手か見ておく人なので、

竜王戦では基本的に作戦負けからスタートする事が増えます。

なので相性が悪いというのとは違うと考えています。

 

 2日制の場合、ある局面で羽生さんが最善はこの手だろう!と断定した上で

ではその前で変化した場合はどうなるのか? とか 

最善以外で進めたらどうなるのか? を実戦で試している場合が、

1日制と比較して増える(時間的な余裕が有る為)ので

勝敗の結果として、1日制の方が強い様に感じるだけだと思います。

 

丁度良いタイミングで王座戦の第五局がもうじきあります。

防衛戦の最終局、羽生さんが最も勝ちに拘る将棋を指すとすれば、

このタイミングになりますので、作戦選択、指し手の選び方、時間配分等

注目してみたいと思っています。