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mgudn's

髷であり曲げでもある。

【将棋】 コンピューター将棋の限界2015

将棋

コンピューター将棋の限界 - mgudn's

を書いてから1年後の見解を書く。

 

今回の電王戦も ソフト>棋士 が絶対で後は連盟がいつそれを受け入れるのか?

なんて考えている方も一定数居るんじゃないかと思います。

 

 前回の結論は 

コンピューター将棋は道具である事から抜け出せる時は来ない

でしたが、それを将棋のルールと絡めてお話しします。

将棋は二人零和有限確定完全情報ゲーム - Wikipedia

に分類されるゲームですが、この中で将棋だけ別枠だと思っています。

最後の審判 (詰将棋) - Wikipedia ←の様な物が代表です。

個人的見解だと、将棋はある局面では最善が千日手、別のある局面では先手勝ち

の様に結論が1つでは無い様に感じています。

 

なので、

ルールが曖昧な将棋の結論を機械が下せる事は無い

に改める事にします。

 

即ち、コンピューター将棋は最強にはなれない可能性が高いです。

【電王戦FINALへの道】#71 稲葉陽 最後のインタビュー ‐ ニコニコ動画:GINZA

で稲葉七段も話していますが、終盤の入り口が苦手

と話している部分は 思考の切り替えが出来ない事に起因する本質的な弱点でして

おいらが指摘していた去年から変化は無さそうです。

(豊島七段が中盤を一気に飛ばす様な進行を狙ったというのも同義です。)

 

もう一点加えるならば、電王トーナメント等で

最善手を追っている筈なのに、プラス1000以上から

マイナスに一気に変化する光景を何度か見た事があると思います。

仮にコンピューター将棋が棋士を絶対的に超えているならば、

途中で0付近かちょっと不利程度で踏み留まれる筈なんですよね。

この部分はこの先も直らないと思います。

GPS将棋は序盤・中盤・終盤手前・終盤みたいに

探索を変えていたと思うのですが、この手法、切り替わるタイミングが

正確じゃないと意味無いですよね。

中盤ならまだしも、終盤で一手判断が遅れる事が将棋にとってどれ程の致命傷

になるかは、電王トーナメント決勝のポナンザを見れば判ると思います。 

 

今のコンピューター将棋の流れっていうのは、

携帯電話の歴史と似ていると思います。

携帯電話デビュー ⇒ 小型化 ⇒ 大型化 えw

 ボナンザが全幅探索でデビュー ⇒ 枝狩りで効率化 ⇒ 枝狩り無し えw

こんな感じをイメージしています。

 

人間の盲点になっている手を指摘してきたコンピューター将棋が

自身も盲点になっている手が有る事を無視している事なので、

効率化が行きついた後は、枝狩り部分を減らす事になっていきそうです。

 

 

電王戦Final前に ソフト 対 棋士 で思う事は

 

ソフト>棋士の部分はあります。

受けに廻った時の指し手の精度ではソフトが勝っていると思います。

今まで見ていた感想としては、攻めの鋭さと守りの危険許容度は

同じ位ではないか?と感じていて、

例えば攻めの鋭いソフトの筆頭だと思われているポナンザは

危なっかしい玉でも有名じゃないでしょうか?

手厚い攻めのツツカナは受けの形も手厚かったと思うんですよね。

 

数値で表すと (数字が多い方が強いとかではありません)

ポナ・Aprey  攻め 80  危険度許容 80

AWAKE        65        65

プロ棋士平均像      70        30 

  (糸谷竜王佐藤康光九段とかの例外は除くw)

こんなバランスだと思うんですよ。

 

プロ棋士の定跡の進化(更新)とは今までに無い攻めのパターンの発見でして

攻めの精度はソフトと良い勝負の戦型があるし、ある戦型では勝っている。

ところが、攻めの精度程には受けの精度が高い棋士は皆無に近いと思います。

受けに定評のある森内九段の勝ちパターンは受けつぶしではありません。

受けに回る事に嫌悪感が無い程度の物で、受けてからの急襲で勝っている事が

殆どです。

 

電王戦が開催されて、プロ棋士がコンピューター将棋を取り入れて

研究や練習対局を行う事が常識になった頃の奨励会員がプロ棋士になる頃には

少なくとも、棋士の平均バランスは

 

プロ棋士平均     攻め 70  危険度許容 50

 

こうなる可能性が高い様な気もします。

 

プロ棋士における 玉の危険許容度は スペシャリスト程高くなります。

森下九段はツツカナと矢倉で1勝1敗ですが、

2回共に良い勝負だったと思うんですよね。

危険許容度を上げる為には何が有効かと言うと、

経験の蓄積なんですよね。特に例外的な形を経験してる程良いです。

 

対戦するソフトにどの戦型で戦うかを選ぶ基準は

駒組みで優勢を取る確率が高い物 で選ぶ棋士の方が多いと思うのですが、

自分が今までで一番実戦経験の高い戦型を選ばれた方が

終盤でソフトを逆転する可能性が高いと私は思っています。

 

居飛車党4名は普段の人間との対局にアレンジを加えるのでしょうが、

2戦目の永瀬六段は、振り飛車で戦えば終盤で逆転出来る可能性は高まる

居飛車を採用した場合は、優勢から押し切るか入玉形を目指す以外

勝ちは無いと予想しておきます。

 

最後に 渡辺竜王(当時) 対 ボナンザ は相穴熊の勝負でしたが、

この戦型、得意な方は

プロ棋士     攻め 70  危険度許容 70

を最も実現し易いと思います。

電王戦では未だ出て来てませんけどね。