mgudn's

髷であり曲げでもある。

カタールWC 総括

W杯史上、最高の決勝戦だと言われる可能性がある決勝でしたね。

メッシが最後のW杯を優勝で飾るのか?それを新時代のスターである

エムバぺ擁するフランスが連覇するのか?と言う戦前の予想があって、

前半はスコラーリ監督のプラン通りにエムバペを抑え込んでいたにも関わらず、

デシャン監督は前半2枚変えエムパベを中央に移動させ再度2枚変えと共に

エムバペを左サイドに移動させ4TOPの博打で同点へ。

監督の采配も見事で素晴らしい戦いでした。

 

今回のW杯で顕著だった事として全世界的に選手育成が欧州への輸出型になっている

事でしょうか。

ランダムで若い選手の紹介文を読めばスピード+ドリブルだとかテクニックだとかの

選手で溢れかえっています。

昔とは求められるスキルが違ってはいても、一時期はオランダ以外から絶滅した

両サイドにWGを置くチームすら復活してますね。

逆に純粋なCFが居ないチームが多く、今後WGが再度減少してCFが多く生まれる

サイクルになるかも知れません。

 

グループリーグにて波乱の多い大会と記憶されるのかも知れませんが、

この点については予想通りです。

私はロシアW杯時から、選手間のレベルには大きな差がありますが、

チーム分析においては全てのチームには殆ど差は無いと考えており、

無策で戦ったら分が悪いチーム程、分析結果に忠実にプレーする事になると

感じています。

従って、グループリーグの初戦は一番対策に対する理解度も目的意識も高くなる

ので、ジャイアントキリングは起きやすいと思っています。

 

ところが、日本 VS ドイツ戦において、後半勝負だったのは理解出来るのですが、

前半を失点無しで抑えるための作戦が全く分かりませんでした。

今大会における一番の謎がコレでした。

 

注目していたチームとしては北米予選を1位抜けしたカナダでしたが、

カタールと共に全敗で、他の国は最低勝ち点1を獲得しているので

参加国中31位という結果に終わっていますが、次回は開催国の1つという事もあり

引き続き注目したいと思っています。

前回アイスランド・モロッコが良いと言っており、モロッコも勝ち点1の最下位からの

躍進だった事もあって、案外縁起が良い可能性はあったりすると良いですね。

 

大会ベストゴールはオランダ VS アルゼンチン のオランダ同点ゴールです。

流石に後半アディショナルタイムのまず確実にラストプレーになるタイミングで

あのフリーキックは予想していませんでした。

 

また、大会で最も印象に残ったプレイヤーとしてはモドリッチです。

ペリシッチの万能ぶりにも驚きましたが、37歳にしてあの走力は驚愕しかありません。

流石に本戦に入ってからは疲労の蓄積から運動量が後半からは落ちている試合も

ありましたが、上下動を減らす代わりに中盤の底でフィルターをかけつつ

ボールを散らしたり押し上げたりとサッカーIQの高さが伺える内容でした。

 

一般的に次の大会はエムバペが歴代最多得点者になるのかどうか?

が期待される所でしょうが、基本的にスピード系の選手のピークは大体25歳が多い

ので、純粋なCFに変貌するのかの方が気になっています。