mgudn's

髷であり曲げでもある。

【将棋】 矢倉不遇の時代で割りを食っている棋士

前エントリーで2015年度は先手矢倉が厳しい時代と書きました。

 

皆さんは奨励会を抜けて四段に上がった際に、将棋連盟のHPに

新四段誕生のお知らせ って出るのをご存知ですか?

 

簡単なプロフィールを書いてあるのですが、 得意戦法 

を聞いていまして、順位戦参加に近い方から二年分

今期の成績と共に抜き出した物が ↓ です。

 

青島未来 振り穴 九勝一敗 昇給C級1組へ

梶浦宏考 横歩 七勝三敗 

増田康宏 矢倉 八勝二敗

黒沢怜生 振り飛車 六勝四敗

星野良生 矢倉 五勝五敗

宮本広 振り飛車 九勝一敗  昇給C級1組へ

石井健太郎 矢倉・四間飛車 七勝三敗

三枚堂達也 角換わり 七勝三敗

 

 矢倉が得意と答えている二人ですが、一方は最も成績の悪く

現役最年少棋士は1勝足りずで昇格を逃しています。

 

皆さんご存知のA級でいえば

 

挑戦1名 降級2名/持時間 各6時間
 順位氏名/順番
2/12/27
9 佐藤天彦八段 8 1
佐藤康

広瀬

森内

渡辺

屋敷

深浦

郷田

久保

行方
  1 行方尚史八段 6 3
久保

佐藤康

渡辺

屋敷

深浦

広瀬

森内

郷田

佐藤天
  2 渡辺 明竜王 6 3
広瀬

久保

行方

佐藤天

森内

郷田

深浦

屋敷

佐藤康
  8 佐藤康光九段 5 4
佐藤天

行方

郷田

深浦

久保

森内

屋敷

広瀬

渡辺
  10 屋敷伸之九段 5 4
森内

深浦

広瀬

行方

佐藤天

久保

佐藤康

渡辺

郷田
  7 森内俊之九段 4 5
屋敷

郷田

佐藤天

広瀬

渡辺

佐藤康

行方

深浦

久保
  4 広瀬章人八段 3 6
渡辺

佐藤天

屋敷

森内

郷田

行方

久保

佐藤康

深浦
  5 深浦康市九段 3 6
郷田

屋敷

久保

佐藤康

行方

佐藤天

渡辺

森内

広瀬
6 郷田真隆王将 3 6
深浦

森内

佐藤康


久保


広瀬

渡辺

佐藤天

行方

屋敷
3 久保利明九段 2 7
行方

渡辺

深浦

郷田

佐藤康

屋敷

広瀬

佐藤天

森内

 

順位戦で負け越しが一度も無かった森内九段が、二年連続負け越し。

矢倉に特化している訳では無いにしても得意な佐藤康光九段は中位から抜け出せず。

郷田王将は横歩の採用がほぼ無かった方で矢倉は得意分野。

ここ2年安定して上位の行方八段は、後手の角換わりで星を拾える珍しい人。

渡辺竜王は実力上位ながら、一歩足りないが続く。

確か今期はデビュー以来、最長の連敗記録があったはず。

屋敷九段は得意不得意の差が少ないイメージで、独自路線の戦型もある。

深浦九段は戦型以前に強い人にも勝てるのに成績が安定しない。。。

広瀬八段は前期六勝三敗 今季三勝六敗 と不安定。

今季大活躍の佐藤天八段は先手角換わり 後手横歩 で安定。

久保九段は 振り飛車党不遇時代なのでそもそもつらい。

 

まあこんな感じでしょうかね。

 

では、ここで現在一番割りを食っている棋士を発表しましょうか。

 

第二回電王戦第一局の記者会見を見返していただければ確認出来ると思うのですが、

阿部光瑠六段は、対 習甦戦で何故 先手番で一手損角換わりを選んだか?

に、こう 答えています。

 

横歩取りは指さない。

・普段から先手でも一手損角換わりを指す。

 

一手損角換わりの勝率は高くないですし、現在使う方も

糸谷八段とかの極一部に限られています。

 

横歩 指さない  矢倉 不遇 角換わり そこそこ 相掛かり 情報不足も得意なイメージはない

 

対戦相手が全員 振り飛車党ならいいのに! とか思ってそうですねw

 

流石に現在では色々と戦型の幅を増やしているようですが、

出遅れ感が半端無いです。

電王戦を見て応援するようになった方には現在の成績は不満でしょうが、

暖かく見守って欲しいと思います。

 

【将棋】 羽生善治の現在 ~2015年タイトル防衛戦~

今年度、4冠でスタートした羽生のタイトル防衛戦を振り返ってみる。

  先手番での矢倉が勝てない状況で始まる。

  全体的に苦戦。 というか、作戦負けしかなかった印象。

  4・5局目は矢倉で、共に先手番が工夫しようと言う意思は感じられた。

  が、上手くいかず苦労している様子が見受けられる。

 

 

  引き続き1~3局で矢倉。

  豊島七段も打開する作戦は用意出来ず。

  困った状況で何を指すか? と言う勝負になり羽生圧勝。

  明確な指針の無い将棋では経験値が違った と言う印象。

 

 

  ついに矢倉が登場せず、二日制の対局では久々と言って良い

  横歩取りが後手番で2局採用される。(羽生比)

  先後で角換わりも採用。 但し 二日制での角換わりは良くあるので特に問題無し。

  広瀬八段がタイトルを取る原動力になった、振り飛車穴熊は木端微塵。

  戦前、自身が述べていた様に、対 羽生戦では苦しいのか?

 

  

  引き続き 横歩と角換わり

  佐藤八段が今季絶好調なのも、元々、横歩と角換わりで稼いでいたので、

  矢倉減少の今季は、各棋戦で勝ち上がり率が高くて当然。

  後手横歩・先手角換わりの戦型で挑戦者有利の展開が多いのも自然。

  1勝2敗から連勝で防衛。

 

  タイトル4防衛!

  2011年の王座戦から機会連続防衛記録を12に伸ばしています。

  自身の記録では最高16 次点で14 現在単独3位って所ですね。

 

 王将戦は挑戦敗退しましたが、叡王戦と合わせて郷田王将には気付けた点があったので

 これは別に書こうと思います。

 

 羽生さんは常々、 勝ちになったと思った局面が投了直前 だと答えていますが、

 案外そうなのかも知れないと感じる様になって来ました。

 巷ではタイトル獲得100期は、もう目前の様に思われていますが、(現在94期)

 本人からはそんな雰囲気は感じません。

 

 今後の見通しについてですが、通産勝率がゆるやかに低下する事が確実視されます。

 現状、屋敷九段を除く全ての棋士が先手矢倉で苦戦しています。

 屋敷九段は二枚銀の矢倉を多用しているので例外なだけで、

 定跡形の矢倉で先手が辛いのは変わりません。

 

 相居飛車の場合、角換わり・横歩取り・相掛かり 辺りが増える訳ですが、

 中でも羽生さんの通産成績で最も勝率の悪い戦型が 角換わりの後手番です。

 (76勝52敗 勝率 .593 次点が後手振り飛車の .624)

 現状、矢倉が減る代わりに、他の戦型が増えるので、 角換わりの後手番も増えます。

 

 通産勝率が7割を切るには、50連敗ぐらい必要なので、流石に遠い未来の話ですが、

 引退時の通産勝率ですら7割超えていて欲しい思いもありますので、

 なんとかならないものかなぁ~と思う次第です。

 

 現状の先手矢倉不遇の時代を羽生さんが打開する!

 ことは、個人的には無いだろうと考えています。

 根の深い問題なので取り組むには時間が足りないでしょう。

 

 2016年度の防衛戦の戦型は 2日制の名人戦王位戦で急戦矢倉・一手損角換わり 

 が出るのではないか? と予想しておきます。

AlphaGoについて

 

Google DeepMind Challenge Match

で颯爽と登場したAlphaGoについての囲碁のルールも良く知らない、

プログラム知識も無いけれども思い当たったので書き殴っておく。

 

AlphaGoの開発期間は大体2年程らしい。

最近まで、囲碁ソフトがプロ並みの強さになるのは10年は必要!

と思われていた筈なので、まるで計算が合いませんね。

 

Googleに優秀な方が多数在籍していようが、囲碁に最適な技術を無から生み出したとも思えません。

と言う事は、確立された何かの技術を流用したと考えるのが妥当と思われます。

 

報道ではディープラーニングが成果の秘訣だ! との事らしいですけれど、

 

私が思うに、骨だけから元の状態に復元する技術があるじゃないですか。

あれに近いんだと感じました。

 

囲碁の場面図を骨 その後の肉付け部分が差し手 

で、最終的に白か黒の地を一番増えるように最適化する。

 

他の技術で言えば、写真の復元なんかも近そうです。

どちらも人力ではなくプログラムが活躍するのが当然という分野です。

 

画像認識の技術を使ったと言われていますが、囲碁をなんらかの模様に見立てて

既存の技術と融合させた が判り易いんじゃないかな?

 

 

個人的に大好きな むにむに教授 の動画も参考になると思います。

www.nicovideo.jp

 

とか

 

www.nicovideo.jp

でしょうか。

 自己学習に関しては↑の動画で十分理解出来るんじゃないですかね?

 

囲碁を一局打つ事と、黒と白の微生物が増殖する過程を観察する

がほぼ同じ内容なので、そういった生物学的な所から来ているのかも知れません。

 

とりあえず2局目まで見たうえでの感想はこんな所。

結果は知ってしまいましたが、これから3局目も流し聞きしてきます。

【将棋】 電王戦で将棋連盟のサポートが足りない件

私は、電王戦において将棋連盟の出場棋士に対するサポートは

全く足りていないと思っています。

 

電王戦Final になって、参謀役として西尾六段がミーティング

に出席したり、過去に出場した棋士からの助言を受けたりする様が

電王戦への道 の動画で見受けられますが、

コンピューター将棋に詳しいと言われる棋士の方でも何に注目しているか?

と言えば、今までに無い攻め筋を見つける事が中心です。

受けの手というのは特定の局面でしか役に立たないから軽視されます。

 

出場する棋士は何を考えるか? と言えば 先手角換わりの様な

目論見通り行けば、一方的に勝てる順が有ればそれが一番良いので

そんな作戦は無いかな? が一番目

一方的では無いけれども、途中まで有利に行ければ良いな~

が二番目です。

今までの記者会見で感じた事は、準備期間で出来ている研究とは

大体ここ止まりになっています。

 

棋士同士・ソフト同士の戦いで、一方的に片方だけ攻めて終わる対局の

割合は何%あるんでしょうね?

個人的には5%以下だと思うのですがどうなんでしょうね? 

 

参謀がついた事で、過去の成功例から、

本番と同じ時間の使い方で序盤の対応を収集しているっぽいのですが、

そのパターンの攻略法では準備期間が足りなさすぎると思います。

又、待ち時間が長すぎて集中度も落ちます。

もともと、数%しかない(であろう)パターンを発見しようとするのは

無理があるし、効率が悪いです。

 

個人的に強く思う事は、

現在のソフトの限界を知らずに戦うってのは、有り得ないと思います。

 

以前にも書きましたけれど、コンピューター将棋同士で見解が分かれる局面 と

コンピューター将棋同士で逆転した対局 の収集ですね。

 

例えば ソフトA ソフトBでの対局で

A+300 B+300 から A+1000 B-1000 

になる場合と 一旦0付近になってから A・Bどちらかにふれていく場合

がありますよね。

 

総合力で似通ったソフト同士で戦うと基本的には上記2パターンが増える筈です。

そんな棋譜を収集していくと、ある年のソフトは見解が分かれるけれど

次の年では一致するソフトが増えるパターンと一年経っても

変わらず分かれるパターンが出て来ます。

 

 

おそらくですが、収集した棋譜棋士の方が見れば、形勢判断が難しい

とか 間違えるパターンを感じる事が出来ると思うんですよね。

 

第一回電王戦で米永永世棋聖は、自分以外の棋士にも見解を聞いていますし

ソフト側に属するBonannza開発者 保木さんにも助言してもらっています。

 

なんで、過去に見習うべき例があるのに、対局者に任せた対応が

多いのでしょう?

対戦成績も良くないのに。

 

もっとなりふり構わず、勝負師の集団という将棋連盟のもう一つの側面も

押し出して欲しいものです。

 

対局開始10時間を切ってきました。

明日はどんな決着がつくのでしょうか??

 

追記

電王戦FINAL第4局観戦記 金井恒太五段 | ニコニコニュース

読みました。

以前より勝ちに拘って対応したようですね。

それでもやっぱり違和感がありますねぇ。

結局の所、将棋の技術の中で攻めの部分しか見ていませんよね?

受けもそうだし、なにより大切な凌ぐという発想が抜け落ちています。

棋士同士で使われる凌ぎの手筋で何が有効か また 

コンピューター将棋独特のものはあるのか?

という部分は継続的な攻略を怠った連盟の怠慢ですね。

 

対局者は勝ちを探し、連盟が負けない技術を探す。

これでようやく対局のスタートラインに立つことが出来る。

私は、そう考えています。

【将棋】 電王戦出場ソフトに勝とう!

電王戦Final - 第一局 - 将棋ソフト開発(仮)

と言うブログを読みまして、自分が昔に書いた事の補足を

今までとは違う考察を交えて書けそうだと思ったんですね。

 

上記ブログは非情に読みやすく かつ、判りやすく、今まで何人も電王戦について

書いている記事を読んでいますけれど、ライターの方以外で

では抜けて良い出来だと思いました。

プログラマーからの視点での記事は少ないので、是非、読んで見て頂きたいですね。

 

 

 

前にプロ棋士は先攻するか、攻め合いじゃないと勝てない と書いた事があります

他にはソフト同士の対戦は先攻 している方が勝率が高いはず とも書きました。

それについ最近書いた  (数値は高い程良い訳ではない)

ポナ・Aprey  攻めの鋭さ 80  玉の危険度許容 80

AWAKE・習甦・ツツカナ等  65          65

プロ棋士平均像         70          30

  

ソフトによる攻めの鋭さ と 受けの危険度は比例するんじゃないか?

は今まで見ていて感じていた事でして、

棋士含めた3タイプの攻撃を武器に例えてみたいと思います。

 

まず 攻め80のタイプは槍です。 最も長い射程距離を持ちます。

評価関数はかなり早くから上下にぶれます。

他の武器より射程が長いので、対局させると基本的に先攻します。

自分だけが攻める状況は圧倒的に強いですが、懐に潜り込まれて乱戦になった時に

意外な脆さを出します。

 

次に 攻め70のタイプは日本刀です。 切れ味が抜群です。

攻撃を受けると、刃が薄い事もあって折れる場合があります。

特に居合切りは必殺の一撃で、相手を一瞬の内に葬ります。

 

最後は 攻め65のタイプ。 これはトンファーです。 攻防一体の武器です。

一発で倒さなくても良いと思っていて、相手が弱ると動かなくなるまで

殴り続けますw

武器の特徴を良く理解していて、自分が優勢な局面を作る事が大好きです。

油断はしないタイプなので、評価値はゆったり推移します。

 

 上記の内容を基に、”指し手がランダムで選ばれる”を絡めてお話しします。

今回の説明ではソフトは指し手を評価値が高い順に

上位3番目までをランダムで選ぶ仕様になっている事にします

 

攻めの鋭さと言う点において棋士はソフトと遜色無いか上回っている

戦型があるので、まず、それは活かすべきだと思います。

 但し、確信を持って攻めに出れるか、確信はなくとも攻めるしかないか

どうかは状況次第な所もあります。

練習対局で出来る事と、電王戦本番で同じ事が出来るかは、

対局者の心の持ち様次第でしょうね。

 

 

では、本題に移ります。 

ランダムで選ばれる序盤の3択

↓ は相横歩取りの途中図です。 

 

f:id:mgudn:20150322005220j:plain

 指し手A と B は途中まで同じでその次の指し手を総合して点数をつけています

指し手 C は AとBとは別の手を選択しています。

対局開始数手しか進んでいないので、この時点で評価値が大きく差が出る事は

少ない状況です。 

なので、全くのランダムでA~Cのどれを選択しても勝敗に影響は少ないです。

 

 

次に攻めの3択で起こりやすい事

f:id:mgudn:20150322112837j:plain

 

A と B はどちらも良い状況です。 画像に入れ忘れましたが、

これ以外の手を指す C もありますが。。。

 

この様に攻めの場合は、どれでも良い場合が、局面に差がつけばつく程

増えていきます。 結果として、ランダムでも勝敗に影響しません。

 

ここからは私の棋力が低すぎてどんな局面を提示したら良いか判らないので

画像はありません <(_ _)>

 

中盤で選択権がある場合の3択

 

A 攻めの手

B 守りの手

C AかBの指し手のどちらかに類似した手

 

この場合も3択でどれを選んでも問題無い場合が多いです。

勝敗に直結しない可能性が高いです。

 

では最後に 受けの3択

 

A~Cまで受けの手

この場合は ソフトが一番良いと評価した手以外は

評価が下がり続ける可能性が増えます。

特に玉付近の場合は顕著に出ますし、勝敗に直結します。

 

このように受ける時だけ ”急激に” 3択でランダムに指し手を決める事が

マイナスになる可能性が高まります。

 

こういった事例は電王戦、電王戦トーナメントの両方で何度も繰り返されている

事例です。

ランダムをどうプログラムに組み入れているか?はソフトによって違いは

あるでしょうが、私には判りません。

但し、現象としては間違いない事だとも思っています。

 

こうした特性があるので、棋士は攻め合いの方が勝ち易く、

ソフト同士では先後に関わらず、先攻した方が勝っている事が多いように

感じていたのだと思います。

いつ、どのタイミングで戦いになるか?は予想できるものでもありませんから

機械的にこれを回避する事をプログラムに組み込む事は難しいのだと

思うのですが、どうなんでしょうね?

 

成りと成らずはソフトは別の手だと認識するので、

3択とはいえ実質2択になる場合がある。

この事を書こうとして下書きで文章をあ~だこ~だ考えたり

他ごとしてたりでUPが遅れてたら、Final第二戦があの結末w

もうね、 二重でびっくりです。。。

 

最後に、棋譜を検討したい時は 槍よりトンファータイプをお勧めします。

最近Aperyが公開されて普通に自分のPCで使える事になりましたが、

槍タイプは現在の局面を正確に判断しているか?の優先順位は低いと思います。

その局面で自分が攻める事は可能なのか? が槍タイプの評価値

だと思っていた方が良いかも知れません。

強い、勝っている=評価が正しい とは限りません。

ソフトを使う方は、使用目的と特徴を考えて選びましょう。

タイプの違いを知ったうえで両者を比較するのも面白そうですね。

【将棋】 電王戦出場棋士 出場前後の成績

 

 電王戦が団体戦で行われる様になってから出場した棋士の成績を調べてみた。

 注 2015年度は 3月16日終了時の記録 他は4月1日~3月31日まで

   年度の横の〇印が電王戦出場時 全員3月中に対戦したとみなして集計

 

 年度    棋士名         順位戦成績  主な成績

 2012 阿部 光瑠 39 25 14 0.6410 4-6 朝日8

〇2013 阿部 光瑠 38 23 15 0.6053 6-4

 2014 阿部 光瑠 50 34 16 0.6800 7-3 新人王戦 優勝  竜 5組昇級

 2015 阿部 光瑠 45 28 17 0.6222 4-6 王位リーグ 銀河16

 通 算  阿部 光瑠 172 110 62 0.6395 

 

 2012 佐藤 慎一 33 18 15 0.5455 6-4

〇2013 佐藤 慎一 31 14 17 0.4516 5-5

 2014 佐藤 慎一 32 17 15 0.5313 5-5

 2015 佐藤 慎一 34 20 14 0.5882 7-3

 通 算  佐藤 慎一 197 103 94 0.5228

 

 2012 船江 恒平 44 32 12 0.7273 10-0 昇級 C1へ

〇2013 船江 恒平 44 27 17 0.6136 5-5 王位リーグ

 2014 船江 恒平 39 22 17 0.5641 7-3 リベンジマッチ出場 棋聖16

 2015 船江 恒平 26 15 11 0.5769 7-3

 通 算  船江 恒平 166 106 60 0.6386

 

 2012 塚田 泰明 28 12 16 0.4286 7-3

〇2013 塚田 泰明 25 12 13 0.4800 6-4

 2014 塚田 泰明 27 12 15 0.4444 3-7

 2015 塚田 泰明 33 16 17 0.4848 2-8降級点

 通 算  塚田 泰明 1243 682 561 0.5487

 

 2012 三浦 弘行 44 23 21 0.5227 5-4 王座8 棋王8 王将リ 

〇2013 三浦 弘行 32 18 14 0.5625 7-2 王座16 王将リ NHK

 2014 三浦 弘行 36 17 19 0.4722 4-5 棋王戦挑戦 

                        竜 1組昇級 朝日8 NHK

 2015 三浦 弘行 40 23 17 0.5750 3-6 降級 B1へ 

                        棋王8 王将リ 朝日8

 通 算  三浦 弘行 895 527 368 0.5888

 

 2013 菅井 竜也 41 28 13 0.6829 9-1 昇級 C1へ 朝日2

〇2014 菅井 竜也 39 29 10 0.7436 8-2 竜 4組昇級 棋聖

 2015 菅井 竜也 49 39 10 0.7959 9-1 昇級 B2へ  王位リーグ NHK

 通 算  菅井 竜也 220 164 56 0.7455

 

 2013 佐藤 紳哉 35 19 16 0.5429 6-4

〇2014 佐藤 紳哉 30 15 15 0.5000 5-5 竜 3組降級

 2015 佐藤 紳哉 27 16 11 0.5926 6-4 王座戦ベスト16

 通 算  佐藤 紳哉 609 353 256 0.5796

 

 2013 豊島 将之 48 35 13 0.7292 9-1 昇級 B1へ 王将リ

〇2014 豊島 将之 49 35 14 0.7143 9-3 王位リーグ 朝日4 王将リ

 2015 豊島 将之 53 32 21 0.6038 6-6 王座戦挑戦 朝日4

                         竜 1組昇級 王将リ

 通 算  豊島 将之 403 285 118 0.7072

 

 2013 森下 卓 28 14 14 0.5000 5-5

〇2014 森下 卓 31 18 13 0.5806 6-4 王位戦リーグ入り

 2015 森下 卓 35 15 20 0.4286 3-7 リベンジマッチ出場

 通 算  森下 卓 1452 873 578 0.6017 

 

 2013 屋敷 伸之 36 23 13 0.6389 5-4 王座8 棋王8 銀河4 NHK

〇2014 屋敷 伸之 33 18 15 0.5455 3-6 降級 B1へ 

                        王座8 棋王8 朝日8 NHK8

 2015 屋敷 伸之 39 20 19 0.5128 8-4 昇級 Aへ 王将リ

                        竜 1組昇級 王座16

 通 算  屋敷 伸之 1145 719 426 0.6279

 

 2014 斎藤 慎太郎 35 21 14 0.6000 7-3

〇2015 斎藤 慎太郎 39 25 14 0.6410 6-4

 通 算  斎藤 慎太郎 110 73 37 0.6636 

 

 2014 永瀬 拓矢 51 38 13 0.7451 8-2 棋王戦挑戦者決定戦

〇2015 永瀬 拓矢 36 22 14 0.6111 6-4 王座16 棋王8 銀河16

 通 算  永瀬 拓矢 234 164 70 0.7009

 

 2014 稲葉 陽 34 24 10 0.7059 6-4 銀河戦優勝 棋聖

〇2015 稲葉 陽 34 24 10 0.7059 9-1 昇級 B1へ 

                       竜王戦 2組昇級 朝日8

 通 算  稲葉 陽 278 193 85 0.6942

 

 2014 村山 慈明 43 33 10 0.7674 9-1 昇級 B1へ 棋聖2 朝日8

〇2015 村山 慈明 28 14 14 0.5000 6-6 王座戦ベスト16

 通 算  村山 慈明 447 292 155 0.6532

 

 2014 阿久津 主税 30 19 11 0.6333 9-3 昇級 Aへ

〇2015 阿久津 主税 29 12 17 0.4138 0-9 降級 B1へ 棋王

 通 算  阿久津 主税 624 396 228 0.6346

 

サンプル数は少ないとは言え、大まかな傾向としては

年齢が高い棋士は、準備段階で将棋に真摯に向き合う事で成績が上がりやすい。

残念ながら、長続きしないw

 

若年層は、準備の年度に成績を落とす方が多い。

理想的に推移をしているのは菅井さんだけ。

この期間に居飛車の割合を増やして、この成績なので

是非ともタイトルに挑戦して頂きたい。

 

hatenaでは、表が作れるツールが無いみたいなので、

見辛いですね。

【将棋】 電王戦Final の先にあるリスク

今回で団体戦としての電王戦は終了します。

 

そして、団体戦が終わった後はタイトルホルダーを出せ! 

的な流れになるのでしょうが、開発者の方はPCに詳しいのは当然として

ブログやツイッター等を利用するのも日常的です。

ところが、

 

初めて現役プロ棋士に勝利した将棋プログラムPonanzaの作者です。将棋ウォーズの作成にも関わっています。Ponanza強くしたい。地球上のすべての存在で一番強くしたい。

 

自己紹介に他者を用いている方がいたり

 

 

鈴木八段のせいで平岡さんに批判が集まっているようです? | やねうら王 公式サイト

 

Aperyの開発者へ心無い言葉を投げかける相手を非難するブログの

タイトルに他者を使う出場者が居る。

 

とかの行動を見るに、勝負する事以外のリスクを減らしたいと将棋連盟担当者が

思ったとしてもしょうがない気がします。

 

電王戦はどうしても棋士を中心とした報道になる事が多いです。

勝敗の結果や内容について報道される事は、プロ棋士としては当然なのですが、

それ以外の事でトラブルになるのは避けたいでしょう。

 

電王戦Final に次の展開が有るか無いかは、開発者の行動・言動如何

も重要になる気がします。

 

今までの出場ソフトの中でどれかを選べるのだとしたら、

習甦 + 竹内章 さんのコンビを対局相手に指名するのが、

勝敗以外のリスクが低い選択になると思います。 

 

それとも、次の電王トーナメントで優勝したソフトと

自動的に戦わないといけないのでしょうか?

その場合、対戦時の事はいかなる理由があろうと個人的に発信してはならない

という、契約書を作ってサインさせるべきなんでしょうか?

 

 ソフト と タイトルホルダー の対局が実現するのは簡単です。

電王トーナメントが終わった後に、立会人として来ている将棋連盟の方に

自分のソフトを羽生さんなり渡辺さんなり糸谷さんなりに渡して貰えば

良いのです。

 

何も求めずに。 興味があるなら遊んでみて下さい程度で。

丁寧に、パソコン初心者でもインストール出来る様に説明書つけたりなんかして。 

 

ブログを書いている渡辺さんは、案外、指してみた感想なんかを

書いてくれるかも知れませんよ。

 

発言するかどうかは別として、棋士が現在最強の将棋ソフトを貰ったら

指してみない理由は無いと思うんですよね~。

 

清水市代女流王将 (当時) VS  あから2010 という前例もあります。

タイトルホルダーと戦う可能性があるソフトは一つとは限りません。

そして、開催されるか否かの最終選択権が将棋連盟にある事を

自覚して行動した方が良いと思います。

 

出場者にしか語れない事も当然あります。 

ブログの記事に書いてある

 

対局終了まで実況に参加しているコンピューター将棋開発関係者が一人もいない状況というのは、極めてバランスの悪い実況だと思いますし、コンピューター将棋開発者からしてみれば、あの場はまさにアウェイ(敵地)であります。

 

この様な内容は当事者から発信する方が良い内容ですね。

但し、この主張が通ったとして、将棋の内容について話すのであれば

プロ棋士の方が良いでしょうし、プログラムの事を沢山話されても

基本的には将棋の番組なので、流石にそれじゃ困ります。

出場ソフトを使った評価値を基に指し手を進める事なら、

一応ニコ生上でも確認出来てしまいますしね。

電王戦は結構な規模のスポンサーがついていますので、

実績無しにいきなり導入される場合はまず無いでしょう。

 

出場している、していないに関わらず、将棋プログラム開発者の方で

ユーザー生とかやってくれる方が現れたら、2窓で見るんですけどねw

 

 

さて、第一局が終わって投了の時期はいつが良いのか?

が問題になっている様です。

今回、擁護派が一定数いるのは、この対局で斉藤五段が、

一際 駒音高く指した6一角の場面から、終局まで1時間だった事と

電王戦で指し手が無くなるまでやったのが初めてだった事が大きいです。

 

仮にAperyが序盤に時間を多めに使うセッティングじゃ無かった場合

あれを一手一手、考慮時間を使いながら2時間とか続けられたら

見てる人は勿論、解説も困るでしょうね。 

終局間際になって視聴者からのメールを読む時間になるんでしょうか?

今回、問題視されていないから次回も問題無いと言う見込みは多分甘いと思います。

電王手さんじゃなく開発者が最後は指すといった第二回の対局開始の

パターンなら間が持つとは思います。

 

塚田九段の入玉将棋の件を持ち出して比較する方もいらっしゃる様ですが、

【将棋】 電王戦ルールがソフト貸し出しありになった理由 - mgudn's

で書いたように、ソフトは入玉しないと思って作戦を立てていましたからね。

 混同されると困ります。

 

タイトルホルダー VS コンピューター将棋の

【将棋実況】角と飛車はどちらが強いのか【五番勝負】 ‐ ニコニコ動画:GINZA

電王戦スピンオフ だったら双方、気軽に出れると思いますw

これ、結構本気で見て見たいです。