なぞり将棋
2013年末の電王戦リベンジマッチや第3回のルール発表後に
良く聞く様になった言葉だと思うんだけど、
おいらは 『 なぞり将棋 』 と言う言葉に違和感しか感じない。
暴論を承知で言えば
ほとんどの対局はなぞり将棋である。
○○新手などは須く前例からの変化なのでなぞり将棋です。
なぞり将棋を批判する風潮の源泉は、
将棋等の二人零和有限確定完全情報ゲームは先手勝ち・後手勝ちで
結論が出るから必勝法があると言う事だと思うんですが、
正確に言うと先手勝ち・後手勝ち・引き分けで結論が出そう だし、
将棋の特殊ルールである 千日手、打ち歩詰め、連続王手は負けだとか、
最後の審判 (詰将棋)の様に解決されていない問題もあるしね。
という事で、ある戦型のある変化の結論は出るというレベルであれば
今現在のプロ棋戦で繰り広げられている戦いとなんら変わらない。
実際問題、勝率が悪くて消えた指し手などいくらでもあるしねぇ。
コンピューター将棋との対戦で、ある戦型で一つの変化の結論が出るのであれば
(普通勝率の悪さから結論が出る前に指されなくなる方が速い)
棋士にとっても開発者にとっても対策が出来るので喜ばしい事だと思うんですけどね。
最近の例で言えば矢倉でのPonannza新手だと思いますが、
あれも誰かがそのうち見つける類の物であって、
ここ数年ではプロ棋士等の人間以外の物からもそう言った手が発見されるだけの事です。
今までもそうした積み重ねで成り立っている将棋の世界からすれば
普通の話だし、そうやって定跡が出来、それが発展して整備されて行く事に対して
なぞり将棋や研究将棋がどうこう言うのは意味が判らないです。
ソフトを貸し出して数百局指したぐらいで今のコンピューター将棋に必勝法が
編み出せるのであれば、